生後6か月ごろから、赤ちゃんは自分で動く力を少しずつ身につけます。
動き方は一つではなく、ずり這い、ほふく前進、寝返りで進む、いざり這い、ハイハイの一種(片足だけ使うなど)、定型的なハイハイ、クマ歩きなど、さまざまです。
自分で動けるようになると、赤ちゃんは家の中を「冒険」し始めます。
室内で動き回ることそのものが新しい刺激になり、脳の成長につながります。特に自分の体を使って動く経験は、脳のネットワークをつくり、発達を促す大切な土台です。
自分で動くことで育つ力
- 問題を解く力:行きたい場所に向かう途中で、「どうやって行こう?」と何度も考え、試して学びます。こうした繰り返しが、将来の問題解決力につながります。
- 空間を理解する力:距離や高さ、自分の体の大きさを何度も試すことで、「ここを通れるかな?」と予測する力が育ちます。これが図形や算数、体の動かし方の基礎になります。
- やり方を切り替える力:注意を続けたり、やり方を変えたりするなど、頭で考えて動く力が育ちます。これは計画を立てたり、気持ちをコントロールしたりする力につながります。
「自力で動く」ことの意味
発達心理学や神経発達の研究では、乳児が自発的に移動できるようになることで探索行動が広がり、そこから得られる経験が認知発達を促すことが示唆されています。
抱っこされることは安心感を与えますが、ずり這いやハイハイの適齢期では「自分の意思で、自分の体を使って動く」経験がとても重要です。
気をつけたいこと(保護者向け)
- 日常では安全な探索環境を整えましょう(危険物の片付け、転倒・落下の防止、角の保護など)
- 口に入る大きさの物体、口に入れてはいけない物は、手の届くところに置かないようにしましょう
- 興味を引くおもちゃを少し距離をおいて置く:赤ちゃんが「取りに行こう」と思う距離に安全なおもちゃを置くと、自然に動くきっかけになります
- ベビーカー、車のベビーシート、抱っこやおんぶは、時間が長すぎると自発的な移動の機会が減ります。適度に床で遊ぶ時間を確保してください。
まとめ
ハイハイを含む自発的な移動は、重要な認知基盤を育てます。安心して探索できる環境を整え、赤ちゃんの自力での移動を応援しましょう。
赤ちゃんの運動に不安がある場合には、お早めにヘルシーライフセントラルへご相談ください。
お子さまの発達に合わせたサポートで、よりよい成長のお手伝いをさせていただきます。
次回は、ハイハイの特長について書きます。なぜハイハイがとても大切なのか、ずり這いやほふく前進との違いについて解説します。
当院では、
赤ちゃんの発達や頭の形についての
無料オンライン説明会、個別オンライン相談(有料) を行っています。
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このブログは、赤ちゃん・子どもの発達と健康について、
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心に余力がないときは、無理に読み進めず、
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この記事を書いた人
Healthy Life Central
乳児・小児の発達と健康を専門とする国際基準(WHO基準)のカイロプラクター
臼田 純子

